「磯崎新 12×5=60」
会場:ワタリウム美術館
会期:2014年8月31日~2015年1月12日
ワタリウム美術館初めて行ったのですが、
縦長のこじんまりとした美術館ですが、
会期中は何度も同じチケットで入場可能なパスポート制を導入するなど
頑張っているようです。
一階にミュージアムショップがあるのですが、
そこにある商品のラインナップも素敵。過去の展示で売り出したポストカードのアーカイブも販売しており、
大量の様々なアーティストのポストカードが並べていました。
磯崎新(いそざきあらた)
1931年7月23日-。
一級建築士。代表作として大分県立大分図書館、大阪万博のお祭り広場(丹下健三と共同)、ハラミュージアム・アーク、
ロサンゼルス現代美術館など。また1996、2000、2004年ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展の日本館コミッショナー。
本展時は磯崎新の「建築外的思考」に焦点を当てたもの。
なお、「建築外的思考」とは建築の外側の、美術、音楽、映像といった文化的表象全般の思考、
あるいは建築に対し、解体と再編を試みるアーキテクチャという文明論、思考的建築外のことを指します。
マリリンモンローの姿かたちを利用した曲線定規を使っていたそうです。
曲線定規にできるほど、マリリンモンローは芸術的な曲線美の体をしていたのですね。
その定規を使うのは少し気が引けますが。
本展時で面白かったのがアメリカにある「ザ・パラディアム」という古い映画館をディスコに改造した建物でした。
キース・へリング(アメリカの画家。ポップアート。)も参加しており、ぜひ中に入ってみたいと思わせる魅力にあふれたディスコのようです。
「間展」というパリで開かれた日本的空間を紹介する映像も流れており、日本人ならではの「間」感覚に思わず共感してしまい、ずっと眺めておりました。
ちなみに磯崎氏は初期に絵画サークルに所属しており、展示でもたくさんのスケッチが展示されていました。
鳥小屋(トリーハウス)が今回の目玉だったようですが、ほかの展示の方が面白かったです。
建築ってただ単に綺麗、すごいの感覚でしか見ていなかったのですが、本展と金沢21世紀美術館の展示を見て、建築が建物以外の要素にどう影響するか、という問題の存在に気づきました。建築を別の視点から見る事に気づかされた展示でした。
ひとつ展示を見に行って失敗したなあ。と思うことがありまして。
本展のタイトル「12×5=60」の意味が何を指すのかチェックしていなくて。
記事を書く段階になってどういう意味なんだろうと疑問に感じました。
一体どういう意味なんでしょう・・・。
◆参考◆
磯崎新(ウィキペディア)
ワタリウム美術館
ワタリウム美術館(次回展案内のPDF。ワタリウム美術館HPに掲載されている記事より、こちらの方が詳しいです。)