時と風景─未来をつなぐコレクション

「時と風景─未来をつなぐコレクション」

会場:滋賀県立近代美術館
会期:2016年4月23日~2016年6月26日

さて、先日初めて滋賀県立近代美術館に行ってきました。
ここの美術館は「文化ゾーン」という図書館や公園、運動場がある大きい公園の中にあります。
緑が多く自然と寄り添うように作られた低い天井の建物は、主張せずひっそりと佇んでいます。

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外観

タイトルからわかるように、本展はこの美術館のコレクション(美術館が持っている作品)を駆使して展示されています。
この美術館、なかなかいいものをたくさん持っています。

時に対するアプローチを4つの章に分け、それぞれを軸として様々な風景を描く作品を紹介します。
4つの章はそれぞれ要約すると「出来事の記録」「都市と自然」「過去からのメッセージを現代へと昇華させたもの」「循環する時と生命のサイクル」から成り立っています。
最初の2章が、風景、最後の2章が時に焦点を当てています。
それぞれテーマが難解なだけに、章の中ではそれぞれ綺麗にまとまっているのですが、各章ごとのつながりが少し薄いように感じました。

展示作品の中で、とても気に入ったものはなかったのですが、
有名なアーティストの作品を見れたのはうれしかったです。
例えば、
ポップアートの先駆者、
ロイ・リキテンシュタイン

この作品が一番有名ですかね?
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「泣く女」

このドットの部分は全て手書きで、より不思議さを感じます。
残念ながら、展示していた「積みわら」シリーズは画像が見つけられなかったです。
他にも河原温、ロバート・ラウシェンバーグ、クリスト、シンディ・シャーマンなど。

また、撮影禁止だったので写真がないのですが、各章の初めにある展示ガイド(キャプション)の枠ぶちがすべてこのフライヤーの枠ぶちと同じでした。青色で、「時と風景」と四隅に書いてある部分。
展示全体に一体感を感じ、このような手法もあるのだと感心したものです。

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気になったことは、もしかしたら地方の美術館の特徴なのかもしれませんが、
展示技法やレイアウトが古典的だと感じたことです。
予算がない、上司の好み、、、なの色々理由があるのでしょうが。

◆参考◆
滋賀県立近代美術館